清水を率いて5年目となる長谷川監督。強固な守備を武器に、チームを上位に引き上げた【Photo:松岡健三郎/アフロ】 サッカーどころ静岡。その象徴たる清水エスパルスで指揮を執るということは、並大抵のプレシャーではない。それを5年間続けているのが長谷川健太監督だ。 就任1年目の2005年こそ残留争いに巻き込まれ15位と低迷したが、その後の3シーズンで、4位、4位、5位と清水を上位争いできるチームへと作り変えた。また、就任1年目の天皇杯では準優勝へと導き、4年目に当たる昨年はナビスコカップで準優勝になるなど、しっかりと成果を残している。そして、今季もナビスコカップは準決勝で敗退したもののベスト4入りを決め、リーグ戦では2位の川崎と勝ち点3差の4位につけるなど躍進を続けている。 1つのチームで長期政権を任され、結果を出し続ける――。言葉にするのは簡単だが、これを実践するのはなかなか難しい。しか