運命の導きに従え!あなたは運命の体現者であり、あなただけが彼女らを苦しみから救うことができる! さっきまでまったく動かなかったデッキがかすかな共鳴を発していた。襲い来る【黒獣】を仕留めた円沢香がカードを掲げると、かすかな光の軌跡が浮かび上がり、暗闇の中で静寂に包まれたある場所へと導いていった。 「ありがとう!お姉ちゃん!」 無邪気な表情の少女は微笑みながら、円沢香にキャンディーを手渡した。円沢香はキャンディーを受け取ると、手を伸ばして彼女の小さな顔を優しく撫でた。 その天使のような警官の手を握る少女を見て、円沢香は心の中に痛みと安堵を感じた。少女の両親は【黒獣】の手によって惨殺され、少女を救ったのはあの警官だったのだ。警察官は、強大な【黒獣】と死闘を繰り広げる少女を、拙いピストルで援護していたのだ。 「大丈夫、私たち 2 人のことは心配しないで、すぐに本部に着くから、彼女の両親のためにこの