<十和田湖GH>北海道の企業に売却 十和田観光(東京)が運営を引き継いだ十和田湖グランドホテル(GH)=青森県十和田市=の再生に向け、同社の全株式をリゾート施設運営の函館ニヤマレジャーセンター(北海道七飯町)に売却する手続きが6日、完了した。十和田観光の斎藤工社長が同日、青森県庁で記者会見して明らかにした。 斎藤氏によると、来年3月の北海道新幹線開業を控え、利用可能なGH南館(客室数43)の再生に踏み出さなければ時期を逸すると判断。8月下旬の売買契約後、来春の再開を目指し、十和田観光が施設のメンテナンスや事業継続のための手続きを進めていた。 売却額は1000万円。全客室の7割を占める本館(客室数100)は耐震に問題があるため、閉鎖したままにする。 斎藤氏が代表を務める企業グループはことし5月、伊東園ホテルズ(東京)グループからGHと八甲田山中の谷地温泉(十和田市)の運営を引き継いだ。