劇団四季を退団後、ミュージカルのみならずストレートプレイ、テレビドラマ、映画で活躍を続ける柿澤勇人の歌、芝居、すべてを満喫できる映画「すくってごらん」が3月12日から公開となりました。柿澤勇人がこの映画にどのように向き合い、普段、台本とどのような時間を過ごしているのかを聞きました。 本読みを重ね、血が通ったキャラクターに 大谷紀子の漫画「すくってごらん」が原作となっている今回の映画。東京の大手メガバンクから左遷され片田舎の町にやってきたエリート銀行マン・香芝誠(尾上松也)が、金魚すくいの店を営む美女・吉乃(百田夏菜)に出会うことから物語は始まります。柿澤が演じた王寺昇はネガティブな香芝とは真逆の明るい性格で、金魚をのせた車で放浪している謎多き男。原作では中性的な可愛らしいキャラクターですが、映画で演じるにあたっては違うアプローチをしたようです。「原作は読まなくていいと言われていたのですが、