ヨーケ・ファン・レーウェン作。 オランダ語で書かれた物語です。 作者は、オランダ生まれでベルギー在住。 ひょうきんな題名ですが、中身はとても深刻。 パパが戦争に行かなければならなくなり、主人公は一才の時に出ていきとなりの国に住むママの元へ一人で旅します。国境を越えなければならない時、お決まりの請負人に有り金全て巻き上げられ、暗闇で置いてきぼりになります。 それでも、幸運にもとなりの国に辿り着き、言葉の壁や取り調べを切り抜けてゆきます。 戦争をしている国の大人に読んでほしいなあ。
村山由佳さん作。 『おいしいコーヒーのいれ方』のあとがきで、この本のことを書いておられたので、読んでみたいと思っていました。 やっと読めました。 かれんとショーリのように、兄妹なのに惹かれ合う暁と沙恵。 その家族たちの物語。 六つの章がそれぞれ、違う人の視点で描かれている。 まずは、暁。 次に、その末の妹美希。暁は先妻の、美希は後妻の子。 その次は、沙恵。 そして、一番上の兄、貢。 その次は、貢の娘の聡美。 最後は、4人の兄弟たちの父親、重之だ。 厳しすぎる父の不貞に反発し家を飛び出した暁が、義母志津子の死をきっかけに水島家に戻ってくるところから物語がはじまる。そして、沙恵と出会ってしまう。 美希は一人暮らしで、妻のある男との関係を続けている。 一番上で歳の離れた貢は家庭を持っているが、妻にも浮気相手にも心を癒されない。 偏屈な父重之と暮らしているのは沙恵だけ。 兄弟みんなが、父のために人
エキタグのスタンプを取るために、自転車で布施駅へ。 途中で出会ったネコさんです。 平野川分水路を渡ります。 布施はもうすぐ。 布施駅は2階が改札、3階は大阪線ホーム、4階は奈良線ホームとなっております。 エスカレーターも3階用と4階用に別れています。 東花園着。 駅前の直売所で、おかわかめ買いました。 近鉄の車両基地です。 あんまりきれいなので、公園に入りました。花園中央公園です。 菖蒲園がありました。 生駒のやまが、すぐそこに。 恩智川を渡って、新石切駅へ。 けいはんな線で生駒へ。 生駒ふるさとミュージアムです。 富雄駅へ。 帰りは富雄駅から若江岩田駅まで電車に乗り、自転車で走って近鉄八尾駅のスタンプももらいました。 6つのスタンプゲット。
いつか行って見たいと思っていた長良川球場を目指します。 長良橋を渡り、対岸へ。 球場が近づくと、ブラスバンドの応援が聞こえてきました。 そうかー、夏の高校野球の地方予選をやっているのでした。 盛り上がってきたなと思ったら、なんとドラゴンズのチャンステーマでした。 さすが岐阜です。 野球の応援といえば、ドラゴンズなのでしょうね。 なのに本家本元のドラゴンズは、今日もまた負けてしまいました。 大谷翔平はあんなに活躍してるのに、おんなじようなユニホーム着てても弱過ぎて悲しくなります。 高校野球でも、そのうち他のチームの応援歌が使われるかも、です。 岐阜駅方面に戻るのは、金華橋を渡りました。 自動運転の真っ赤なバスが走っていました。
MBSテレビ『水野真紀の魔法のレストラン』(毎週水曜 後7:00 ※関西ローカル)あす7日放送回は、「京阪神ホンマに美味い駅ランキング」を特集し、京阪神の約1000駅の中からグルメスポットが集まるベスト20駅が発表される。 【写真】その他の写真を見る なかでも「最近、隠れ家的なお店が隠しきれないくらい乱立している!」という声が多く挙がったのが、阪急電鉄「花隈駅」。神戸三宮駅西隣にありマイナーな印象だが、人通りの少ない通りに2時間待ちレベルの大行列洋食店があったり、雑居ビルに数ヶ月先まで予約で一杯の中華料理店があるという。 リポーターのNON STYLE・井上裕介は、静かな商店街の一角にある「肉のオカダ」を訪ねる。一見、普通の精肉店だが、実は店の裏にある従業員通用口のような扉を開けると、事務所風の個室が。なんとそこは極上牛肉がリーズナブルに提供される、精肉店直営の完全予約制焼肉店となっている
望月泉さん作。 主人公いっちゃんは、作者のお母さん。 幼い頃から聞かされていた中国からの引き揚げ体験を、一冊の本にまとめた。 いっちゃんの家族は、設計技師をしていたお父さんについて、静岡から満州の鴨緑江近く、通化に渡る。 そこで、下の4人の弟や妹と共に暮らす。 お母さんは赤ちゃんを産んで体を悪くし、寝込んでしまう。 生まれた赤ちゃんは、名前もつけてもらえずに亡くなってしまった。 終戦を境に、町の様子がガラッと変わり、食べ物も無くなる。 こんりゃんととうもろこしのおかゆは、煮ても煮ても柔らかくならない。 ある日中国兵がやってきて、お父さんが連れて行かれてしまう。 氷の穴に突き落とされたり、防空壕に詰め込まれて銃撃されたりしたが、なんとか生き延びて帰ってきた。 ようやく引き揚げることになったが、家族バラバラで行くことになる。 いっちゃんは、下の弟キヨちゃんと2人で根本さんについて日本に向かう。
後半戦は、神戸市営地下鉄海岸線。 まずは、中央市場前で腹ごしらえ。 兵庫津博物館を見て、和田岬が天然の良港だったことを知る。 廃藩置県の前は、豊岡県飾磨県があったことも知った。 駅を行ったり来たりしてから、みなと元町で降り、地図で見つけた資料館に行きました。 「戦没した船と海員の資料館」 戦争中に徴用され鎮められた民間の船が、模型や絵などでズラッと展示してあった。 大きな船はもちろん、漁船のような小さな船まで、使えるものはみんな軍に徴用され、ほとんどが沈められて今も海の底に眠っているそうだ。 誰も訪れる人もなく、ひっそりと事務室でお弁当食べてはった館長さんらしき人が説明してくれた。 戦争に協力せざるを得なかった民間の船員さんの無念の思いが伝わってくる資料館でした。 ポートタワー方面に向かいます。 ボートタワーは、やはり存在感ありますね。 かもめりあに寄ってから、海洋博物館へ。カワサキワーリ
眞島めいりさん作。 みつきの学校は、飯田線沿線の山の中の小さな学校。 複式学級だが、みつきの学年はみつき一人しかいない。 五年生で山村留学生の行人が転入してきたが、みつきは仲良くなろうとしない。 留学生は2年と限度が決められている。 仲良くなったとしても、すぐに出ていくのだ。 四年生の時にやってきたいずみちゃんとは双子のように仲良くなったが、夏休み明けにいなくなっていた。 それからみつきは、期待しないようにしているのだった。 ところが行人は、親元に戻ることなく、ずっとみつきの村で高校生まで過ごすことになる。 物語は、高校を卒業するところから始まって、小学生や中学生のときの出来事が、映画のように行ったり来たりしながら進む。 高校3年の春、 みつきが行人に謝る場面がよかった。 「ごめんね。」 行人の肩がぴくっと揺れた。 「なんでみつきが謝るの?」 「つらい思いしてここに来た子に、そっけなくした
テレビなどでたまに見る暗峠って、こんなとこなんかあ。 確かに、石畳引いてあって、車やバイクがよく通る。 車一台しか通れないから、両方から来た時はお互い苦労してはる。 尾根伝いの山道も交差しているようで、ハイカーさんが通り過ぎて行かれたりする。 休憩所や茶店などはない。 石碑や説明板があるだけで、地元の方々の生活道路みたいです。 松尾芭蕉もここを通って、奈良から大阪へ抜けたそうだ。そのまま、大阪で亡くなってしまった。 地蔵堂を過ぎると、本格的な下りです。 ちょっと普通ではない下り坂。 休みなく続く下り坂。 ずっとブレーキの軋んだ音が鳴りますが、仕方ない。 ずっと前、高野山の下り道で調子に乗って下っていて、こけて自転車ごとでんぐり返りしたことが思い浮かびました。 スピード出さないよう、調子に乗らないよう、慎重に下らないとなりません。 湧き水がありました。 弘法の水というのだそうです。 弘法大師
楢原真也さん著。 誠実な文章、謙虚な姿勢、子どもたちを思う愛情に心打たれます。 施設で暮らすことは「不幸」や「かわいそう」ではない、と著者は言います。 施設で暮らす子どもたちの存在を、自分に課せられた苦難を乗り越えようと一生懸命に生きている子どもたちがいることを、多くの人に知ってもらうためにこの本を書いたそうです。 この人はたいへんな読書家です。 こんな本も読んでおられるのかあ、と驚かされます。 例えば、 上橋菜穂子さん『獣の奏者』 宮下奈都さん『羊と鋼の森』 ル=グウィン『影との戦い』 プレイディみかこさん『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 梨木香歩さん『西の魔女が死んだ』 などなど。 この人の施設には、ヒヤリハットならぬ「にやりほっと」というシステムがあるのだそうです。 日々の小さな奇跡を意識的に見つけ共有していこいうという取り組みです。 いいアイデアですね。 次のようなと
奈良市の東部に広がる田原地区への旅の続きです。 帰りはバス道を外れ、北側を回っていくことにしました。 茶畑のスレスレを通ります。 車がほとんど来ないので、ストレスなく走れます。 太安万侶の墓は、昭和54年に茶畑の中で見つかったそうで、奈良時代の火葬墓です。 自転車置いて、茶畑を登ります。 坂がきつい。 でも、景色がいい。 須山で、バス道に合流。 田原地区からの上り坂をあまり感じることなく峠の上まで来れたので、得した気分。 ここから先は奈良市街まで、長い長い下り坂です。 反対車線を上っていくサイクリストさんたちが気の毒。 ダムで一休みして、一気に高畑町まで下りました。 京終駅に寄ってからゴールのJR奈良へ。 あー、おもしろかった。
雨戸を締め切って、台風をやり過ごしながら、読みました。 勢古浩爾さん著。 『こころ旅』のことを悪く書いてるのはいただけないけど、いろいろバッサリ切り捨ててヤケクソに書いているのが面白かった。 以下、書き抜いたところ。 もう七十を過ぎた歳になると、生きがいもへちまもない。 (中略) そこで、そうかやりがいか、生きがいねえ、と少し考えてみるものの、はっきりいってなにもない。 (中略) まあだれに訊かれることもないだろう。それでも万一訊かれたときには一言、ないねと言えばいい。「ねえよ、そんなもん」となにかで答えていたおじいさんを見たような気がする。こういうじいさんになりたいものだ。 明るさは性に合わなかったのだ。で、無駄に明るいやつはただの無神経なあほだと決めつけた。
宮下奈都さん作。 白柴のワンさぶ子が主人公のような題名なんだけど、2017年から2020年にかけての、福井の宮下家の出来事を綴ったエッセイ。 読んでいると幸せな気分になれます。 仕事にも家族にも恵まれて、毎日充実した日々を過ごしてはるなあと思わせられます。 『羊と鋼の森』や『静かや雨』が映画化されたのも、この時期だったんですね。 でも、3年目の一月、トミー(宮下さんのお父さん、ワンさぶ子や子どもたちをとてもかわいがっていた)が倒れて亡くなります。 お兄ちゃんは大学生になり、家を出て東京へ。 やがて2番目のお兄ちゃんも、東京へ。 中学生だったきなこちゃんは高校生に。 時の流れは待ってくれません。 今も、ワンさぶ子は、元気に散歩してるかな。
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