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ちくま学芸文庫の検索結果41 - 45 件 / 45件

  • 彼も形而上学者である|ちくま学芸文庫|青山 拓央|webちくま

    20世紀最大の哲学運動のひとつ論理実証主義の記念碑的著作『言語・真理・論理』。この哲学書の限界はどこにあったか、また、現在ここからくみ取れる刺激的な洞察にはどんなものがあるか。哲学者・青山拓央氏が鋭く読み解きます。 何がどのように存在するかについて、経験的に検証できないことを曖昧な表現で論じている――。哲学史における多くの議論をこのような議論として捉え、それを「形而上学」と呼んで批判することは今日でもよく行なわれていることだ。しかし、哲学業界の外部からそういった批判をする人々のほとんどは、論理実証主義という運動の隆盛と衰退についてよく知らない。すなわち、その運動のメンバーが過去に苛烈な形而上学批判を行なったことや、彼らの形而上学批判の理論にさまざまな欠陥が見出されてきたことを知らない。その結果、すでに吟味され尽くした批判が、いまでも繰り返されることになる。 論理実証主義はおもに一九二〇年代

      彼も形而上学者である|ちくま学芸文庫|青山 拓央|webちくま
    • かるめら on X: "ちくま学芸文庫と講談社学術文庫のネイルをしている人がいる。 世の中は広い。"

      • 極北のインディアンの子どもたちを真剣に受け取る|ちくま学芸文庫|奥野 克巳|webちくま(1/2)

        極北のインディアンと11カ月間をともに過ごし、フィールドワークを行った原ひろ子氏。本書はその数々の経験をもとに親子・子どもの姿をいきいきと豊かに描いた名エッセイです。気鋭の文化人類学者である奥野克巳さんにお書きいただいた解説を全文公開します。奥野さんは本書を「ザ・文化人類学」と呼びます。 2006年以来私は、マレーシア・サラワク州(ボルネオ島)の熱帯雨林に住む狩猟採集民プナンの文化人類学的な調査研究を継続的に行なっています。後に『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』(亜紀書房、2018年)として出版する本のもとになるWEB連載の中で、実子と養子が入り乱れながら行なわれるプナンの子育てについてのエッセイを書く参考にしようと思って、『子どもの文化人類学』を初めて読みました。2016年のことです。 かみ砕いて書かれていて読みやすいのに驚くとともに、すごく深く、

          極北のインディアンの子どもたちを真剣に受け取る|ちくま学芸文庫|奥野 克巳|webちくま(1/2)
        • もしあなたの死後に人類が滅亡するとわかっていたら|ちくま学芸文庫|森村 進|webちくま

          「自分自身の死から30日後、地球に巨大小惑星が衝突する」「人間は不妊化し、地球上の人々は次第に死に絶えていく」。この2つのシナリオから、われわれの生の意味に迫り、反響を呼んだ書『死と後世』(サミュエル・シェフラー著)がついに邦訳されました。訳者・森村進氏による紹介をここにお届けします。 英国の作家のP・D・ジェイムズ(1920-2014)といえば、アダム・ダルグリッシュ警視や女性探偵コーデリア・グレイが登場する重厚な――人によっては重苦しすぎると感ずる――長編ミステリ『ナイチンゲールの屍衣』や『女には向かない職業』などによって今でも高く評価されているが、彼女はそれ以外にも『人類の子供たち』(原書1992年。邦訳・ハヤカワ・ミステリ文庫)という異色作も書いていた。これは世界中で原因もわからないまま子どもが生まれなくなってから四半世紀が過ぎた2021年を舞台にしたSFである。 25歳以上の人し

            もしあなたの死後に人類が滅亡するとわかっていたら|ちくま学芸文庫|森村 進|webちくま
          • 喜田貞吉──頑固者の賤民研究 |ちくま学芸文庫|塩見 鮮一郎|webちくま

            被差別民・被差別部落の歴史をテーマにした小説、評論を数多く発表している作家・塩見鮮一郎氏が、『賤民とは何か』(喜田貞吉著)についての解説をお寄せ下さいました。本書の著者・喜田貞吉についても『蘇る巨人 喜田貞吉と部落問題』(河出書房新社)という著作を発表されています。わが国の先史、古代史、民俗学、部落問題など多岐に亘る分野で先駆的業績を残した独自な学者・喜田。彼の学問的核心、賤民の研究とは? 1 人となり どれほどの人が知っているのか。いかほどの人が関心を寄せられておるのか。それがは っきりとしないので、かれについて書くのがむずかしくなる。柳田国男(やなぎた・くにお)についてなら、もう『遠野物語』の、あるいは『海上の道』などの著者で、さらに、民俗学を近代に根づかせ、独創の「常民(じょうみん)」という概念をひろめた、となる。しかし、同時代を並走したかれ、喜田貞吉(きた・さだきち)にはそういうも

              喜田貞吉──頑固者の賤民研究 |ちくま学芸文庫|塩見 鮮一郎|webちくま