南極の異変は止まらない。 続く温暖化の影響は、本格的に“最悪の段階”に突入しはじめている。最新の研究結果から、強い警鐘が鳴らされた。 研究の発端は、英国政府の要望を受けてのことだった。南極大陸にある巨大な氷山がかつてない頻度で割れていく現象が観測され、政府が緊急の調査を依頼したのだ。 結果は深刻で、研究者の一人は「南極で起きている現象は、南極にとどまらず世界中に波及するだろう。それは世界中に影響を及ぼすため、南極の状況への認識を高めることが重要だ」と語る。 特に懸念されているのは「地球環境における南極の機能が停止し、真逆の振る舞いをし始める危険性」だ。 南極は、地球の気象にとって重要な役割を担っている。温度を下げたり、海水を調整したりしているのだが、これらの機能が停止する恐れがあるのだそう。 指摘されたのは、以下の3つの現象だ。 昨年の3月、南極東部を観測史上最強の熱波が襲い、氷河の表面温