以前どっかで書いた覚えがありますが、人はなぜか二十代後半ぐらいで謎の万能感に襲われます。 自分はもう何でも知っている、何でもできる、やりつくした、といった感覚です。 もちろんこれは錯覚なのですが、二十代後半という独特の年齢からそれに気づかずに本気にしてしまう人も多々います。 それぐらいの年齢なら後輩も沢山いるし、独立して自分がトップに君臨することもできるので、勘違いが加速するケースもあります。 40過ぎて改めてしみじみ思うのは、その二十代後半の危ない時期に頭を押さえつけてくれる人の大切さです。 先輩、上司、先生、師匠、親……なんでも構いません。 とにかく二十代後半から三十代にかけて「お前はまだまだだ!」と言ってくれる人がいるかいないかでその先が全然違ってくるということが四十代に入ってよくわかるようになりました。 ありがたいことに、僕にはそういう人が何人もいました。 偶然といえば偶然ですが、