取材に応じてくれたのは向かって左端のクリス・ヒューズ(キーボード)と中央のモーガン・ウォレス(サックス)。その間が中心メンバーのジョー・ラヴ(ヴォーカル/ギター)。右から二番目がジャッキー・ウィーラー(ベース)、右端がジョニー・ハッチ(ドラムス)。 サウス・ロンドンのカオスを生み出すバンド、ファット・ドッグのエネルギーは本当に凄まじいものがある。暗く激しく、それでいてユーモラスなエネルギーがぐるぐるぐるぐると渦を巻くようにして迫ってくる。その熱に触れてみたいと手を伸ばしたくなるような、彼らの音楽を聞いているとふつふつとそんな思いが湧き上がってくる。ファット・ホワイト・ファミリーの邪悪なユーモア、HMLTDの大仰なロマン、ヴァイアグラ・ボーイズの人を食ったようなふてぶてしさ、PVAのネオンの明かり、それら全てを彷彿させながらそれらのどれとも似ないカオスを生み出すバンド、ヤバいという言葉がこん