新しい食料・農業・農村基本計画が2020年(令和2年)3月31日に閣議決定され、足腰の強い稼げる農業の実現を大きく掲げています。他方、2019年(令和元年)12月にスペインで開催されたCOP25において、世界からは、日本の停滞する地球温暖化対策に対して、強いコミットを求められました。 このように、農業とエネルギー、どちらの分野も大きな課題に直面しています。今回は、双方の課題解決への貢献が期待されている「ソーラーシェアリング」について紹介します。 「ソーラーシェアリング」とは何か 「ソーラーシェアリング」は、またの名を「営農型太陽光発電」と呼ばれています。田んぼや畑の地面に支柱を立てて太陽光パネルの屋根をつくり、上部空間で発電するとともに、パネルの間から生じる日射を用いて下部空間で今まで通り営農を行うものです。同じ農地において太陽光を営農と発電とで共有することから、ソーラーシェアリングと呼ば