埼玉工業大学の工学部生命環境化学科兼クリーンエネルギー技術開発センター長 本郷照久教授の研究チームと、工学部機械工学科 福島祥夫教授の研究チームが連携し、出荷時に廃棄されているネギの葉を資源化して生成したバイオプラスチック材料を成形加工する技術を開発した。 試作品 深谷ねぎをモチーフした箸置きを作製 廃棄されるネギの葉から植物由来のプラスチック製品を試作 埼玉県深谷市は深谷ねぎの産地として全国的に有名で、年間約3万トンを出荷する日本一の生産地だ。 深谷ねぎが出荷される際は、ねぎの長さを規格に合わせるため、先端の葉が切り落とされる。その量は、年間約6300トンと概算され、その大部分が畑に廃棄されているが、腐敗すると悪臭が発生するため、農家の悩みとなっている。 その対策として、大量に廃棄される作物残渣である、ネギの葉を有効利用するための技術開発が望まれていたという。 ネギの葉、セルロース、樹脂