--受賞コメント-- 読みごたえのあるエンターテインメントを! と気合いを入れて書きました。近未来の地下世界を舞台にしたファンタジーです。読んで下さった方々に楽しんでいただければ、最高に嬉しいです。選考でこの作品を評価して下さった皆様には、腕を磨いて面白い作品を作り上げることで、感謝の気持ちをお伝えしたいと思っています。 〈作品概要〉 世界各地に地下都市が建設され、地下鉄道網が張り巡らされた近未来。クラシック音楽文化の華は、アジアを中心に咲き誇っていた。 浅香直樹は、高名な指揮者に才能を買われ、シンガポールで音楽を学んでいた。コンサートの直前に、直樹の恩人が、カナリアという少女の歌声を聴いて意識不明の重態に陥った。不気味な男にさらわれたカナリアの行方を追って、地下案内人の赤髭という男と、師匠の孫娘ローザとともに、直樹は地下世界へ。賞金稼ぎのレイブンと、地下鉄道網に通じた〈女王(
〈受賞コメント〉 もう落選したものと思い、次の作品に取り掛かっていたら受賞の連絡を受けました。 今はただ、この賞に関わった全ての方々に対する感謝と責任の念でいっぱいです。 これからよろしくお願い致します。 〈概要〉 妙見宮高校には、岩村陽春という名物男がいる。 普段の岩村は、アメコミ同好会という小さな部活動の会長を務めている点を除けば、どこにでもいる平凡な学生に過ぎない。 しかし、岩村には奇妙な癖があった。彼は、他人が安易な態度で「無理」や「不可能」という言葉を口にしているところを見ると、極端に怒り出すのである。 そして、岩村は行動を開始する。 それが本当に「不可能」な事なのか、それとも「可能」なのかを見極めるために。 安易な「諦め」や「絶望」を、この世界から駆逐するために。 彼の名は、岩村陽春。 人々は彼の事を、驚異を込めてこう呼んでいる。
ゲーム的リアリズムだとか00年代の決断主義だとか、うがった視点からの批評家的レヴューしか目にしてこなかったために読むのが大幅に遅れてしまった。今はとても後悔している。何よりもまず、抜群に面白いのだ。 勿論、この尺に納めるために無理をする所は相当無理をしている。しかし短くまとまることにもそれなりの必然性が与えられているので、読み終えてしまえば奇妙な爽快感が残る仕組みなのだ。その設定から推察されるような、絶望的なだけの話では決してない。 個人的には、単巻ライトノベルのオールタイムベスト。
ったく、冗談じゃねえ。 二日酔いで貴也の電話に出て、安請け合いしたのがまずかった。エッセーの内容は、よりにもよって、てめえが生まれて最初に書いた小説だと? んなこと聞いてねえぜ。もういっぺん言ってやる。 ったく、冗談じゃねえ。 だいたい物書きにとって、最初に書いた文章とかデビュー作とかは消したい過去なんだぜ。それが証拠に、そいつの目の前、いや耳の前か、デビュー作を声に出して読んでみな。たいていのヤツぁ、逃げ出すか、殴りかかってくるかだ。 そんな過去をあけっぴろげてどうしろってんだよ、ったく! どうせなら裸になったほうがまだマシだ。それなら飲み屋で慣れてる。 ……へいへい。どうせグチ言っても書けってんでしょ。受けた段階でオレ様の負け。このあたりが職業ライターの辛いところだ。 記憶をたどってみると、うん、あれだな。高校でヘタってた頃だ。 このころは、世間はど
《2007年10月25日(木)発売予定》 ※タイトル・内容は変更の可能性があります。
箸「最初から最後まで、全力疾走するかのようなスピード感がたまらないです。どんどんスケールが大きくなっていって、まさかこんな展開になるとは、と驚かされることが多く、本当に時間を忘れて読み進めました。最後はやっぱり、徳永と〈17〉の自殺をみんなで止める展開になるんだろうなーと思ったのですが…そこにいきつくまで、こんなにいろんなことが起こるとは!」 新「たしかにそうかも(笑)。あんまり喋っちゃうとネタバレになりますが、だいたい4巻の真ん中あたりから徐々に作者の〈現実を固定しているネジ〉みたいなものがゆる〜くなり始めて、後半は加速度的に『もうそろそろこんな展開してもOKに違いない!』という悪ノリ気分で書いてましたから……最後は**は出るやら***に辿り着いちゃうやら。もはや『24』と言うより『****』」
スーパーダッシュ文庫では新時代を創るオリジナリティある作品を募集します。 受賞作はスーパーダッシュ文庫で出版します。
15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った 新城カズマ イラスト/箸井地図 定価670円(税込) 高校生・徳永準が書きかけた自殺予告メールがネットに流出。友人・笹浦は東京のどこかにいる彼を見つけ出し、自殺を止めるために捜索隊を結成。チェーンメールのようにどんどん広まっていく徳永のメールを読んだ彼を見知らぬ少年少女たちが、携帯電話で連絡しあいながら大晦日の街を駆け回る! ライトノベル史上〈もっとも長い一日〉。 『あのね。コーくん。キミ、わたしのこと、どのくらい大事?』 「だから二十四時間かける三六五日ぐらい。とりあえずは。って前にも言ったでしょ」 『よろしい。それじゃ、その二十四×三六五の価値がある人間のために、徳永って子の自殺を止めてきて』 「ちょっ……はい!?」 いかん、今度はキムタクの物真似になっちゃった。つーか同じ木村ならキム兄のほうがオレ尊敬してるんで
創刊時以来、約4年の沈黙を破って、『双色の瞳』(著・霜越かほる)プロジェクトがついに始動します。 全国のファンの皆様、お待たせしました。 3巻を心待ちにしていた読者の皆様、いましばらくお待ち下さい。 霜越かほる、鋭意執筆中です! 著者からのメッセージと特別に3巻の一部冒頭部分をネット公開します。 この機会に『双色の瞳』初体験のみなさんも注目してください。 応援よろしくお願いします。
【コラム・ネタ・お知らせ】スーパーダッシュ文庫『オレのリベンジがヒロインを全員倒す!』&『後宮楽園球場』発売中!新シリーズ2冊発進!! 皆様こんにちは。集英社・スーパーダッシュ文庫編集部の風の谷のしーたかです。ヤンジャンさんの枠をお借りして、新シリーズ2冊『オレのリベンジがヒロインを全員倒す!』と『後宮楽園球場 ハレムリーグ・ベースボール』の制作秘話などを!! 順番に紹介させて頂きます!まずは「オレのリベンジがヒロインを全員倒す!」から! SD文庫新人賞受賞作家・八薙玉造さんと、萌えエロの天才絵師・雛咲さんがタッグを組んだ作品です。 内容としましては、 物理法則を超える力、オリジン。 伊原迅は地球上に存在する全てのオリジンを操る万能にして最強の【星】のオリジンの使い手だった。《流星事件》の夜、彼は地球を救ったが、直後、仲間だったはずの少女たちに裏切られ、【星】の力を奪われた。 二年後、迅は
どこから読んでも「妹」づくし!! 『小学星のプリンセス☆』餅月望×『Aチャンネル』黒田bbのゴールデンコンビ再び! 普通の高校生・貴樹にはかつてヒーローだった妹たちがいる。 超能力者・宇宙人・異世界人と様々な事情を抱えた少女たちを、世界を股に掛ける英雄である両親が引き取ってきたのだ。 しかしそれは、貴樹にとってはごく普通のことで、 どの妹もかわいらしく、愛らしいことに変わりはない。 今朝も父親から電話があって…また妹が増えた。 今度はどうやら未来からの妹のようで…。 お兄ちゃんと妹たちが繰りひろげる、 愛と感動のストーリー、開幕ですっ!! 「これは、いったい……え?」 目の前に広がった光景に一瞬、頭がパニックになりかける。まぁ、それも無理もないことだ、と大体の人には思ってもらえることかもしれない。 なにしろ、俺のお腹の上に、一人の少女が乗っかっていたのだから。 まるで
15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1) 作者: 新城カズマ,箸井地図出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/09/25メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 267回この商品を含むブログ (149件) を見る『サマー/タイム/トラベラー』で第37回星雲賞を受賞した新城カズマが以前よりblogで話していました、「原稿用紙3000枚」「執筆2年、刊行までさらに2年」という大長編がついに刊行されました。 「15x24」と題したその小説は、これまでの著者の作品とはまた異なった趣を見せています。 一巻を読んだ印象を一言で言うと、「蓬莱学園シリーズ」+「24」+「汝は人狼なりや?」というフジモリの好みにどストライクな作品でした。 本来であれば続き物の作品ですから全編読み終わったあとに書評を書くのがベターかもしれませんが、本書の
狛犬が爆発した。その中から現れた少女・海野麻衣と出会った高校生・章輔は、思春期の少女にありがちな超常能力『スイーツ』を知る。『スイーツ』にまつわる事件は従姉妹の伊乃や先輩の千代も巻き込んで大騒動に!! いま少年はひとつ大人になる。 振り返った俺が見たものは、へそだった。 より正しく言うならば、制服の上をすっかり脱がされた麻衣ちゃんの、その服で前をしっかりと隠す姿――そこから隠しきれずにチラ見えしてしまっている、へそだった。 声もなく走り去る麻衣ちゃん。 彼女が明らかに泣いてしまったとわかって、俺はまたしばらく動けずにいた。
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