前回の記事で、「ブレスオブザワイルドのハイラル王家はなぜ『西洋的』なイメージを与えるのか?」という考察を行いました。 今回はその続きとなる「ブレスオブザワイルドのどこが東洋的なのか」を考察する【中編】となります。【前編】を未読の方は以下のリンクからどうぞ。 gothiccrown.hatenablog.com ハイラル王家の「西洋性」に対峙する「東洋性」、それはシーカー族および彼らが生み出した「古代遺物」に見ることができます。ブレスオブザワイルドには、 表で国を統治するハイラル人 ⇔ 裏でそれを支えるシーカー族 ハイラル人の前近代的な文明 ⇔ シーカー族の近未来的な科学技術 というおもしろい対峙構造が見られるのですが、これがまた「西洋性」⇔「東洋性」の対峙にもオーバーラップしています。 これには製作側の明確な意図があることが、さまざまな資料から読み取れます。ニンテンドードリーム2017年5