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ナイルパーチの女子会の検索結果1 - 3 件 / 3件

  • 百通りの女は一様に怖い~「ナイルパーチの女子会」 - おのにち

    柚木麻子さんの「ナイルパーチの女子会」を読み返したので感想を。 一回目はとにかく怖い、と思った本。 2回目は…怖いけれどもこの感情は私にも覚えがある、と気がついた。 登場人物は女性ばかり、表紙はふわふわ美しい。でも怖くて生々しい。 ブログを書いている女性なら背筋の凍る物語。 女同士のドロドロのむこう側にあるもの、を知りたい方にはお勧めします。 ナイルパーチを放したのは誰? まずは簡単なあらすじから。 三十路の主婦、翔子は「おひょうのダメ奥さん日記」というブログを書いている。 主婦ブログランキングでは上位の人気ブログ。 夫との静かな二人暮らしの日々の雑記。 専業主婦でも、食生活も家事もいい加減。 力の抜けた日々を、携帯のそっけない写真と改行の少ない長文で書き綴る。 いい加減さ、が人気の理由。 この翔子のブログがやたらリアル。 たとえば、「かりんとうメロンパン」という菓子パンについて書かれた文

      百通りの女は一様に怖い~「ナイルパーチの女子会」 - おのにち
    • 柚木麻子『ナイルパーチの女子会』感想〜怠惰なブロガー的コミュニケーションの隘路とラブファントム - 太陽がまぶしかったから

      ナイルパーチの女子会 商社で働く志村栄利子は愛読していた主婦ブロガーの丸尾翔子と出会い意気投合。だが他人との距離感をうまくつかめない彼女をやがて翔子は拒否。執着する栄利子は悩みを相談した同僚の男と寝たことが婚約者の派遣女子・高杉真織にばれ、とんでもない約束をさせられてしまう。一方、翔子も実家に問題を抱え―。友情とは何かを描いた問題作。第28回山本周五郎賞&第3回高校生直木賞を受賞! ナイルパーチの女子会 (文春文庫) 作者:柚木 麻子文藝春秋Amazon 最近ドラマが放映されていたとのこと。柚木麻子と言えば『ランチのあっこちゃん』や『あまからカルテット』など教訓と良い話とほっこりが同居する軽い作品が多い印象だったので不穏なあらすじに驚いた事を覚えている。 アラサーを迎えた女子にまつわる人間関係や家族関係を描いた作品ではあるが、ある種のサイコパスサスペンスでもあり、それでいて登場人物をモンス

        柚木麻子『ナイルパーチの女子会』感想〜怠惰なブロガー的コミュニケーションの隘路とラブファントム - 太陽がまぶしかったから
      • 彼女の友情が私を食べ尽くす――<br />「女子会」を内側と外側から考える 『ナイルパーチの女子会』 (柚木麻子 著) | インタビューほか - 文藝春秋BOOKS

        三十の同い年、そして「同性の友達がいない」ことも共通したことで急速に親しくなったふたりの女性。しかしその後ふたりの関係は思いもよらぬ方向へ……。これまでもさまざまな人間関係を描いてきた柚木麻子さんが新作『ナイルパーチの女子会』で「女同士の関係の極北」を描いた背景を伺います。 ――本作品にはふたりの主人公、大手商社につとめる栄利子と専業主婦の翔子が登場します。ふたりの生まれ育った環境は異なりますが「女友達がいない」ことが共通していて、そのことがふたりを接近させ、そして離れさせる要因となります。この設定の背景には何があったのでしょうか。 柚木 ここ数年のあいだに、女同士が仲良くすることに対してなぜか「心をざらつかせる」人がいることに気が付くようになったんです。 いわゆる「女子会」をするような人々に敵意のようなものを抱く人がいる。女のコミュニティなんて面倒だと思っているのに何故か目が離せなくて、

          彼女の友情が私を食べ尽くす――<br />「女子会」を内側と外側から考える 『ナイルパーチの女子会』 (柚木麻子 著) | インタビューほか - 文藝春秋BOOKS
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