日本政府は、外国人嫌悪が今回の事件の背景にあるとの見方を示した。当時の日本の外相は「悪質で反日的な」ソーシャルメディアへの投稿が攻撃につながったと非難した。 インターネットのコメンテーターは、この殺人事件が政治的にデリケートな日に起きたと指摘している。9月18日は、1930年代初頭の日本による中国・満州の占領につながった柳条湖事件の日だ。
中国で日本人男児が刺殺された悲劇を受け、一部の中国人が政府に目をつけられることを覚悟で、事件の背景にあるとされる「反日教育」を批判しはじめた。「日本人を憎め」と教えられてきた彼らはいま何を思うのか。彼らの動揺や怒りに、米紙「ニューヨーク・タイムズ」の中国籍の記者が迫った。 男の子は「反日感情」の犠牲者 2024年9月18日、中国で登校中の日本人男児(10)が刃物で刺された。その日付は、ほぼ1世紀前に日本による中国侵略が始まった1931年9月18日と同じだった。 男児は翌朝に死亡した。警察は現場で44歳の中国人男性を逮捕し、その男は犯行を認めたという。 日本の指導者たちは中国側に説明を要求した。中国政府は、この殺害を「個別の事件」と呼び、日本に対して冷静になるとともに「政治問題化」するのをやめるよう求めた。 一部の中国人は、男児は中国で高まる「反日感情」の犠牲になったとみている。それは中国政
キリスト教ナショナリズムは実在する 2024年アメリカ合衆国大統領選挙の一般投票は11月5日に行われます。2度目の大統領の座を狙う共和党の“ドナルド・トランプ”と、初の黒人女性大統領の扉を開きたい民主党の“カマラ・ハリス”…アメリカどころか世界の命運を決める一騎打ちの結果がでます。 この選挙の争点は、経済、教育、外交、環境、移民、医療、中絶、LGBTQなど、いろいろ挙げられていますが、根本的な論点としてこれを語らないわけにはいかない状況があります。 その根源とは、宗教…とくにキリスト教です。 なぜなら”ドナルド・トランプ”を熱狂的に支持する「MAGA」の勢力を強固に支えているのが「宗教右派」だからです。ピュー研究所の調査によると、トランプは2020年の大統領選挙では白人キリスト教福音派の投票者の84%の票を獲得したとされています。その中でもひときわ注目されるのが、アメリカをキリスト教国家に
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