車輪の中に格納されたダイナモ(発電機) 忍者は水の上を走れるか? 水上走行の忍法というのが言い伝えられています。片方の足が水に沈まないうちに、もう片方の足をすばやく出すという動作を繰り返せば、水の上も走ることができるというものです。もっとも、これは単なる俗説にすぎません。水上走行には水面を蹴ったときの反発力が、体重よりも大きくなることが必須条件。どんなに脚力の強い人間でも、水上走行はできません(表面張力が大きな特殊な液体を用いれば可能です)。 ところが、地球には珍妙な生き物がいるもので、水の上を走る忍者顔負けのトカゲがいます。中南米に生息するバシリスクトカゲです。敵に遭遇したり、何かに驚いたとき、後足で水面を強く蹴りつけ、水の上をスタコラと走り抜けるのです。とはいえ水上走行を続けるには自転車操業的な足の動きが求められるため、バシリスクトカゲといえど長距離の水上走行はできません。 ダイナモ(