2013-07-28 ワイルド・スピード〜ミッドナイトバックファイヤー〜 文学作品 ※音楽再生推奨 ※文中の()はラップです 深夜3時、俺には時間がない。急いで目的地まで行かなければいけない理由がある。こういう時に限って信号が変わるのが遅く感じる。額からは嫌な脂汗が流れ始めた。どうやら俺は相当焦っているらしい。エンジンを蒸す音に紛れて、エアコンの音も聞こえる。感覚が研ぎ澄まされた気分だ。今日の俺なら大丈夫だ。 (bring it back hey, rock'en roll!!) 信号が変わる。赤、黄、青!GO!!俺はフルアクセルで車を走らせた。さすが愛車のランサーエボリューション。エンジンの立ち上がりが早い。唸るエンジン音とともに俺は時速100kmの世界へワープをした。 (just got to get you back and bring it back on) 横目で窓を見ると、側