2023年6月23日にロシアで突如勃発した民間軍事会社「ワグネル」の反乱から一年。 【画像】プリゴジン氏の墓に献花をする兵士や市民 いまロシアで反乱の首謀者エフゲニー・ビクトロビッチ・プリゴジンを神格化するような動きが加速している。反乱のちょうど2カ月後に起こった飛行機事故での“死亡”からもすでに10カ月が経過しているのに、なぜ今、このような動きが起きているのか? ウクライナへの侵攻が長期化する中で、一体なにが起こっているのだろうか? コンクリートで埋められる墓地の謎「もっと高く、もっと高く。もっと高くしなさい!」 5月31日、ロシアの古都サンクトペテルブルク市の北西に位置するポロホフスコエ墓地で、サングラス姿の女性が作業員たちに厳しい口調で指示をだしていた。ワグネルの旗が、隣のロシアの国旗より低い位置にあってはならないということのようだ。 作業員は2人がかりでワグネルの旗の黒いポールを持