どんなプレーヤーがあり、どう選ぶかを第18回でお話しました。ではCDやSACDのディスクってどういう構造なのでしょう。比較もまじえながら、信号を読み取る仕組みや特徴を見ていきましょう。 まずCDです。レーベル面の反対側が、ピカピカ光っている信号面ですね。プレーヤーのトレイにCDを乗せると、下からレーザービームが当たって「0、1」のデジタル信号を読み取る仕組み。実際には12センチの盤の内側から外側へ向かって、ピットと呼ぶ信号列がうずまき状に並んでいますよ。ビット(bit)ではなくピット(pit:くぼみ)です。レーベル側から見るとくぼんでいるのでそう呼ぶのです。信号面からだと「突起」に見えますが、その大きさはミクロンオーダーという超微細なものなので、もちろん肉眼では確認できません。 CDはキズや汚れに強いといいましたが、それは信号ピットがむき出しではなく、透明な樹脂(ポリカーボネート)で保護さ