研究の概要 玉川大学学術研究所ミツバチ科学研究センターの原野健一教授と佐々木哲彦教授は、単独性ハナバチであるトゲアシヒメハナバチが花蜜のない花から花粉を集める際に、どのようにして飛翔のためのエネルギー源を確保しているかを明らかにしました。 この成果は、国際学術誌「Apidologie」に2024年8月26日付けでオンライン掲載されました。 研究の背景 どの動物も活動するためにはエネルギーが必要です。動物のエネルギー源となる物質は「燃料」と呼ばれ、ミツバチなどハナバチの仲間は、花蜜を燃料としています。花からエサを集めるためにもエネルギーが必要で、ハチは集めた花蜜の一部を燃料として消化することで採餌を続けます。しかし、花は常に花蜜を提供しているわけではなく、花蜜を分泌せずに花粉のみを提供している時間帯を持つ花もあります。 ハナバチにとっては、花粉もタンパク源として重要なエサです。花蜜のない花か