カナダ出身のジャズ・ピアニスト、オスカー・ピーターソンを育て、支援し、その音楽を愛している人たちによって作られたドキュメンタリー。 彼は、英語を話すモントリオールの黒人労働者街の出身。西インド諸島から来た父親が、兄弟姉妹の上の方から音楽を教えた。彼は、よほど才能に恵まれていたのだろう。すぐに人前でピアノを弾くようになる。驚いたのは、基本的にクラシック音楽を習っていたこと。本当に好きなのはジャズだったようだが。弾き方が早いので気づかなかったけれど、彼の技術はクラシックの練習曲と音階練習の賜物だったのだ。映画の中で、モントリオールの音楽学校(コンセルヴァトワール)に通っていたと告げていた。ジャズを教えてくれないので、すぐやめたとも。 映画の中で、彼の最初の挨拶はフランス語。モントリオールはケベック州(フランス語圏)だから、会話位できないと困ったのだろう。カナダ行きの飛行機には、中国系の人と中南