本記事は、降圧型のスイッチング・レギュレーターのリップル波形測定時における外来ノイズの影響について説明します。 スイッチング・レギュレーターは、製品ボード上ではノイズ源として考えられ、「ノイズを放出する回路」と考えられているかと思います。そのためか、スイッチング・レギュレーターの波形確認時にオシロスコープで確認したノイズは、全てスイッチング・レギュレーターが原因と考え、原因と対策についてお問い合わせいただくことがあります。 今回は、オシロスコープで波形確認した際に問題となったノイズの事例をご紹介いたします。 リップル波形の測定 前回の技術記事「その測定正しい? 本当のリップル電圧は1/3だった」では、プローブの違いでリップル電圧の値に違いが出ることを説明いたしました。 この時のリップル測定結果は、図1の波形の様に綺麗なリップルを観測することができました。これにより、パワーレールプローブによ