私たち日本語母語話者が特に意識せずに何気なく使っている「~んです」。 もしかしたら、え、どこに「~んです」を使ってた?なんて思ってしまうこともあるかもしれません。 それくらい、私たち日本語母語話者にとっては何の苦労もなく使える表現なんです。 これナシに自然な会話ができるか、と言われたら、おそらく答えは「NO」。 でも、「じゃあ、どんな意味なの?」と聞かれて、すぐに答えられますか? 日本語の中には「母語だからこそ、わからない」というものが多々ありますが、「~んです」は、その中でも典型的なものの一つと言えるのではないでしょうか。 だからといって、日本語教師という仕事をする上で、避けて通れないのが、この文型。 なぜなら、大抵、どの初級の教科書にも出ているからです。 「みんなの日本語」では、初級Ⅱの一番初め・26課に出てきます。これが理解できなくて「初級Ⅱは難しい!」というイメージを持ってしまい、