先日、筆者は福井の若狭高浜でスキューバダイビングをしてきました。海中に潜って出会った色鮮やかな魚の群れやサンゴ礁などはまさに絶景で、心がリフレッシュされました。 しかしそんな美しさの一方で、海が非常に汚れていることが気になりました。至る所にゴミが浮いており、水が濁っているため、魚の生活環境はきちんと守られているのかと疑問に感じました。 そこで今回は、海から魚が消えるとされる2048年問題について考えたいと思います。 2048年問題とは、科学誌『サイエンス』で発表された「2048年、海から魚がいなくなる」という論文から生まれた言葉です。背景には主に三つの要因が挙げられています。 一つ目は、地球温暖化です。50年ごろには平均気温が約2℃上がるとされています。これにより、寒い所や暖かい所を好む魚が移動を始めます。生態系の変化が生じることが魚の減少につながると考えられています。 二つ目は、乱獲です