其の七 美しき日本語の世界。 美しき日本語の世界。 四季が生んだ趣ある和の色 一色を表現する言葉だけでもこんなに 平安時代以降、花といえば「桜」 「花鳥風月」や「風流韻事」 四季が生んだ趣ある和の色 四季の移ろいの中に美の心を生み出した様々な伝統色。 日本では古来より暮らしの中に多彩な色合いを取り入れ、繊細な色の世界を見出し、その豊かな情趣を愛でてきた。 それらは多くの絵画、染織物、陶芸、詩歌、文学として、生活や文化の中に深く息づいている。 例えば、平安の女性達の聡明で繊細な感性が産み出した重(かさね)装束の配色美。 中世の武家社会に見られる質実剛健さ。 戦国武将達の極彩色に満ちた綺羅(きら)びやかな彩。 山紫水明との調和を求めた閑寂な風流。 そして、侘び・寂びの世界などなど。 歴史の流れの中でつけられた和の色は、名前も美しく風雅である。 一色を表現する言葉だけでもこんなに 四季の移ろいの