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中山俊宏の検索結果1 - 2 件 / 2件

  • 【書評】中山俊宏君の2冊の本|その他|三田評論ONLINE

    2022年5月に55歳で急逝した総合政策学部教授の中山俊宏君による著書が2冊相次いで刊行された。 1冊目は、『理念の国がきしむとき──オバマ・トランプ・バイデンとアメリカ』(千倉書房、2023年3月)である。16年の米大統領選挙におけるドナルド・トランプ当選に言葉を失った著者は、自分が何を見落としていたのかを探し続けた。その6年間に著者が各所で書いた論考を再構成したのが本書である。 著者は、トランプが米国政治を変えた原因ではなく、アバター(化身)だという。トランプが登場したことによって米国政治が変わったのではない。変わりつつあった米国政治の実相をうまくすくい取って現れたのがトランプであり、トランプという人間とトランプ現象は一致していないともいう。トランプ現象によってはっきりと見えてきた米国政治の地殻変動、そしてその分断は、すでにバラク・オバマが大統領になったときから始まっていた。そして、そ

      【書評】中山俊宏君の2冊の本|その他|三田評論ONLINE
    • 中山俊宏さんへの個人的追悼|神保 謙 Ken JIMBO

      中山俊宏さんが2022年5月1日に亡くなってから、はや2年が経過したことになる。中山さんとの付き合いが長かったよしみで、私は中央公論や慶應の学内誌などに辿々しい追悼文を寄稿した(また新たに慶應義塾大学の同僚となった渡辺将人さんも素晴らしい追悼文を寄せており、ご一読を薦めたい)。 わかってはいたのだが、米国大統領選が近づき、多くの報道や解説記事に接するにつれ、中山さんの喪失を現在も感じている。中山さんが日々問いかけていた、物語としての米国政治を通じて、自分は米国を理解しようとしていたのだな、と改めて思う。中山さんのいない世界における米大統領選は、どこか無機質で色彩を失っている気さえする。 2年前に中山さんの訃報を知り茫然としていたころに、フェイスブックの友人公開で「個人的追悼」を書いた。この内容の一部は上記の中央公論の内容に反映している。ただ、中央公論という公的な媒体に寄せた文章は、どこかか

        中山俊宏さんへの個人的追悼|神保 謙 Ken JIMBO
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