ホテル旅館コンサルタントの青木康弘です。前編に引き続き、ホテル旅館の宿泊料金体系の見直しを考える経営者・運営者のための日本型泊食分離の進め方を解説したいと思います。前編を見ていない方はこちらをクリックして先に読んでください。 料金体系はシンプルにすることが大切 1人単位の料金体系から部屋単位の料金体系へと移行する際に、両方の料金体系のいいとこ取りしたものにしたいとクライアント様から相談を受けることがありますが、複雑になるのでやめた方が良いです。 例えば、客室基本料金1万円、1人宿泊するごとに2千円加算するというような料金体系です。宿泊者数と変動費(リネン・アメニティ費、清掃費、水道光熱費など)を連動させることができ、一見理にかなっているように思えますが、料金体系が複雑となります。 客室基本料金に加算する料金は一律ではありません。大人、小人、乳幼児と加算料金を分ける必要があります。添い寝の場