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倉本知明の検索結果1 - 3 件 / 3件

  • 第12回 ある市民の生涯を通じて体験する激動の台湾近現代史―游珮芸、周見信『台湾の少年』 | マンバ通信

    昨2022年は邦訳海外マンガの中で台湾マンガが存在感を示した一年だった。特に目立ったのはルアン・グアンミン『用九商店』(沢井メグ訳、全5巻、トゥーヴァージンズ)だろうか。海外マンガの翻訳紹介に携わる者として、全5巻をあの値段で最後まで出し切った版元の努力には頭が下がる。それ以外にも毎日青菜『DAY OFF』(沢井メグ訳、トゥーヴァージンズ)や穀子『T子の一発旅行』(既刊1巻、祥伝社)などが翻訳出版され、手前味噌ながら、筆者が編集主幹を務めるサウザンコミックスの第3弾、楊双子作、星期一回収日画『綺譚花物語』(黒木夏兒訳、サウザンブックス社)も異彩を放ったのではないかと思う。高妍『緑の歌―収集群風―』(上下、KADOKAWA)も忘れてはならないだろう。もっともこの作品は、日本の雑誌に掲載され、その後、日台で単行本が発売されたもので、台湾でもともと出版されていた作品の邦訳とは趣が異なる(筆者は未

      第12回 ある市民の生涯を通じて体験する激動の台湾近現代史―游珮芸、周見信『台湾の少年』 | マンバ通信
    • 第九回日本翻訳大賞 推薦作品リスト1

      ここでは皆さまから推薦をうけた作品と推薦文を紹介していきます。 ※推薦文のすべてが掲載されるわけではありません。予めご了承ください。 (1月15日〜23日の到着分を掲載)(1月24日11時最新更新) 【推薦者】ろろ 【推薦作品】わたしのペンは鳥の翼 【作者】アフガニスタンの女性作家たち 【訳者】古屋 美登里 【推薦文】 アフガニスタンの女性作家数十名による短編を、現地の言葉(ダリー語やパシュトー語など)から英語に訳したものを原本とした、いわゆる重訳となる作品です。戦火やテロ、貧困、タリバンの脅威の中で書かれた作品の中には、読むのが辛いものもあります。命や尊厳が守られない状況でも、子どもを育て、家族に料理を作り、学友と無邪気に遊ぶ日常があります。過酷な現実の中でつむがれたフィクションから伝わる、書かねば、伝えねばという思いをくみ取った、素晴らしい翻訳です。タイトル通りペンをとった女性たち、そ

        第九回日本翻訳大賞 推薦作品リスト1
      • 『漫画「台湾の少年」』

        こんにちは! 昨日夕方、たいへんな豪雨でベランダから部屋が浸水しかけて、ずぶぬれで大奮闘しましたこうの史代です。 しかしTさんは、ベランダにやってくるスズメにはいちいちビビッてにらみを利かせているくせに、雷鳴に全く動じないのはなぜだ。 ともかく、今回は被害がなくてひと安心でした。 ところで! ねえねえ。この本知っとるう!? 「台湾の少年」(作/游珮芸ゆう・はいうん周見信しゅう・けんしん 訳/倉本知明)岩波書店刊です! 7月7日に日本語版の第1巻と第2巻が発売になりました。 1930年台湾生まれの編集者、蔡焜霖さい・こんりん氏の人生を描いた大作で、全4巻の予定です。 各巻2400円と、漫画の単行本にしては安くありませんが、巻末には台湾の歴史の解説もあるし、資料としても美術書としても貴重な、善い本です。 ありがたいことにわたしは、一足お先に拝読して、推薦文を書かせていただきました。 内容は本当

          『漫画「台湾の少年」』
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