EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。
「正確な作業をミスなく」できる人はどれだけいるのか 先日、あるベストセラー翻訳者が怒っていた。自分の入れた修正(著者校)が校正刷りにきちんと反映されていないというのである。 ツイッター等で時々この手の話が流れてくる。こういうことは珍しくなく、頻繁に起こっているのだろう。 大きな理由のひとつは「指示通りの正確な成果物を上げる」工程に対し、出版社がお金を払わなくなったからではないだろうか。 いまや「人を使う」人にしか、世の中はお金を払わない。出版界も例外ではない。それ以外の「工程」「作業」と呼ばれるところには最低賃金か、それを下回るギャランティで仕事をアサインしてくる。 そうしなければ本の値段を上げるしかなくなり、ますます本が売れなくなるから……という理屈だろう。 だが、本づくりにおいて「正確性」がどれだけ重要かは、出版人なら誰だって知っているはずだ。 たとえば校正・校閲を省略したら、「正確さ
日本史を英訳するにあたって、歴史用語の定訳(決まった訳)がないものも多く、どの表現が適切か一つ一つ検討しながら翻訳を進める必要がありました。 通史として英訳することは困難の連続でしたが、定本となった日本史の教科書に自信を持つ山川出版社だからこそ、完成させることができました。
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