私が高校生の頃、「文系は就職に不利」なんて話を聞いたことがあった。受験に向けて文理選択をする際に、母からも「理系の方が就職に有利なんじゃない?」と言われた。私は「自分の好きなことを勉強したいから」と迷わず文系を選んだ。 ◎ ◎ 進学してからもその考えは変わらず、文系の学部で大好きなことを学び続けた。幼少期から特に好きだった英語。TOEICの点数も高い方。だから、自分は将来、英語を使う仕事に就くものだと信じていた。でも、現実はそう甘くなかった。企業からの大学差別や面接が苦手という理由から、気になっていた業界で面接に進めたのはたった1社。そこも2次面接で詰まり、最終面接には進めなかった。 就活で崖っぷちだった私は、ついに今まで避けてきた業界に手を出すことに。それは、IT業界。高校のときまで家にパソコンがなかったせいか、ブラインドタッチができない上にタイピングの速度も遅い。だから、IT系の仕事は