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古谷誠章の検索結果1 - 2 件 / 2件

  • 古谷誠章 - ミライのタネ「せんだいメディアテーク」:私の建築手法

    1995年3月に行われた「せんだいメディアテーク」のコンペで二等になった案です。ご存知のように一等を獲得したのは伊東豊雄さんの案です。建物が竣工したのが2000年で、雑誌掲載は2001年3月でした。ということはコンペからちょうど五年経って、建物が竣工して、その半年後にメディアに出たということです。ここに先はどのマスタープランと実現したものとのギャップを考えるひとつのヒントがあります。 このコンペでは、図書館、メディアセンター、ギャラリーなどの異なる用途を、ひとつの場所の、ひとつの建物に組み込む意味を考えることが求められました。もともと別々のものとして建てられる予定だったのを、仙台市が調整してひとつの敷地にまとめて建てるという条件を整え、審査委員長の磯崎新さんがその意味を問うたのです。これから発達していくメディアテクノロジーを使ってこそできる新しい図書館像を模索してほしいと要項でうたわれてい

    • 古谷誠章 - カルロ・スカルパ考:東西アスファルト事業協同組合

      今日は仙台にゆかりのあるカルロ・スカルパの話を皮切りにして、今私が考えていることをお伝えしたいと思います。 スカルパは1906年にベネチアに生まれ、1978年に仙台で亡くなりました。20世紀を生きた建築家の中で、実は最も示唆的な建築家のひとりではないかと思います。スカルパは装飾的なディテールや技巧、古い工法を復興させた、職人的・工芸的な建築家と見られています。そういう側面において確かに優れた建築家ですが、それ以上に私が彼の手法に強く惹かれるのは、単に細部の技巧や工芸品的なものを大切にする眼差しとは違う、もっと非常に新しい考え方の持ち主だと思うからです。 スカルパはたくさんの作品を残していますが、その大半が既存の建物の改修であったり、展覧会の会場構成であったり、いわばリノベーションの作家です。スカルパのリノベーションは単に古い建物を修復するのではなく、もっと創造的であったと思います。イタリア

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