日本は貧困率の低い国として知られていますが、再分配前と再分配後では国際的な立ち位置が大きく異なります。日本は先進国の中で再分配後の貧困率の高い国とになるようです。 1. 貧困率とは前回は、先進国各国の現役世代(18~65歳)について、所得格差を表すジニ係数に着目してみました。 日本は再分配前の当初所得ではジニ係数が小さく格差の小さい国と言えます。 再分配後の可処分所得では縮小しているものの、先進国の中では比較的格差の大きな国である事がわかりました。 今回は、貧困率について改めて着目してみたいと思います。 貧困率は、「中央値の50%となる貧困線を下回る所得しか得られない人の割合」を表します。 この貧困率の定義は相対的貧困率と呼ばれます。 OECDのデータでは、貧困率は当初所得と再分配後の可処分所得について計算されています。 2. 日本の現役世代の貧困率まずは日本の貧困率についてデータを見てみ