その日は、いつもと変わらない何の変哲も無い静かな一日でした。 いや、後に起こりうる事を考えるとそれは嵐の前の静けさ、つまり異様な静寂だったのかもしれません。 これは2000年代前半。 僕がまだ中学校に入りたての丁度これくらいの時期の話です。 そろそろ夏休みを迎えようとしていた中学1年生のぴあかな君。 身長が高いだけで、特にスポーツも勉強も出来るわけでは無いどんくさい生徒でした。 中学校においてはチョイワルヤンキーグループがモテる傾向にありますが、そっち方面に友人はいたものの、僕はグループには属すほど毛の生えた心臓は持ち合わせていません。 どちらかというとオタッキーな友人や、まあ何処にでもいるよねっていうくらいの普通の中学生の友人が多かったです。 ある日の午前中、恐らく3時間目か4時間目だったと思います。 まだ中学校生活に完璧に順応していなかった僕です。 その中の理由の1つとして、小学生の頃