ブックデザイナー。1976年岩手県生まれ。 武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、 広告代理店に入社。2005年に独立し、 ブックデザインをはじめ、紙まわりの仕事に携わる。 ── 名久井さんは、誰もが知ってる、 国民的漫画の装丁もやっていますよね。 つまり、特別な『ドラえもん』の本。 ああいう大きなプロジェクトの場合は、 大変なんじゃないですか。 名久井 有名だったり、 とりわけ大事にされている作品の 装丁をやるときは、 関わる人の数が多かったりするんです。 本をつくるときの相手って、 ふつうは編集さんくらいじゃないですか。 でも、社を挙げたプロジェクトのときは、 「社で来る」んです。 ── おおお。「社で来る」(笑)。 名久井 で、社で来ると、会議も人が多かったり。 20人くらいとか。 ── えー、そんなにズラリと、ですか。 やりにくくないですか。 名久井 やりにくい人もいるとは思い