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季語 行く春 意味の検索結果1 - 2 件 / 2件

  • 『今を生きる抒情 その二』

    成田一子 俳句のページ 宮城県在住の俳人 成田一子(なりたいちこ)です 俳誌「滝」主宰 「滝」誌上に発表した文章や俳句のあれこれを掲載しています。 ③そもそも「抒情」とは 「抒情」を辞書でひくと「自分の感情を述べ表すこと」と出てきます。 「抒情」は英語で「lyrical」(リリカル)。「抒情詩」は「lyric」(リリック)。 そもそも「lyric」は「lyre」(リラ)というギリシャの琴に由来しており、この「lyre」に合わせてうたう歌を「lyric」と言いました。 抒情詩はその発生をそもそも「音楽」に置いていました。 こころのままを旋律にのせてうたう、今日の抒情詩の出発点はここにあります。 ここで、今回「抒情」について考えてゆく中で、紹介したいことばがあります。 「あらゆる芸術は音楽の状態を憧れる」。 イギリスの文筆家ペイターの論文の中の一節です。 これはどういうことなのか。 このことば

      『今を生きる抒情 その二』
    • 芭蕉 『おくのほそ道』 不易流行の旅 1/7 造化の美

      松尾芭蕉は、1689(元禄2)年、46歳の時、旧暦の3月27日から9月6日まで、現在の暦であれば5月16日から10月18日までの約5ヶ月をかけて、江戸を発ち、東北地方から北陸地方を回り、最後は岐阜県の大垣に至る、長い旅を行った。 その主な目的は、1689年が平安時代末期から鎌倉時代にかけての歌人である西行法師の生誕500年にあたり、東北と北陸の各地に点在する「歌枕」の地を訪ねることだったと考えられる。 「歌枕」というのは、和歌の中で伝統的に読み継がれてきた地名で、現代で言えば、名所旧跡といった観光名所と考えていいかもしれない。 ただし、現代とは違い、それらの地名にはそれまでに読まれた和歌の記憶が刻み込まれ、例えば、「吉野」と言えば、「なんとなく 春になりぬと 聞く日より 心にかかる み吉野の山」(西行)などといった句が数多く思い出された。 その連想を通して、実際に吉野山を見たことがなくても

        芭蕉 『おくのほそ道』 不易流行の旅 1/7 造化の美
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