ブラジル・軍事クーデター暗黒時代。恐るべき子どもたちの“ロックという反逆”。伝説のバンド「Os Mutantes」 19世紀終わりにはサンバが民にリズムを。20世紀半ばにはボサノヴァが都会人に洗練の調べを。ブラジルという国には、いつの時代も音楽が花咲いていた。 しかし、64年の軍事クーデターで花は萎れる。自由思想を生む芸術は弾圧され、エレキギターは欧米の象徴だと揶揄された。 だが、制約があればそこには創造が生まれるものだ。65年、反逆のカウンターカルチャームーブメント「トロピカリア」の流れで、ロックンロールが産声をあげる。16歳の“恐るべき子どもたち”の手によって。 カート・コバーンもベックも愛した「ブラジル最重要ロックバンド」 トーキングヘッズのデヴィッド・バーンやベックが熱をあげ、カート・コバーンがニルヴァーナのツアーの為に再結成してくれと懇願したバンド。それがブラジルのロックカルトバ