■この研究は、親とその成人した子供における慢性咳嗽の遺伝性を評価するために実施された。慢性咳嗽は一般人口において約10%の有病率があり、生活の質を著しく悪化させ、休養を増加させることが知られている。この研究の主な目的は、親の慢性咳嗽が子供にも引き継がれるかどうか、さらに咳のタイプ(乾性咳嗽と湿性咳嗽)が遺伝性に影響を与えるかどうかを評価することである。 ■RHINESSA研究は、北ヨーロッパ、スペイン、オーストラリアの親子を対象にした大規模な疫学調査である。2000年と2010年に親(当時30-54歳)7,155人が詳細なアンケートに回答し、2012年から2019年の間に20歳以上の子供8,176人が同様のアンケートに回答した。混合効果ロジスティック回帰モデルを用いて、子供の年齢、性別、BMI、喫煙歴、教育レベル、喘息、鼻炎、夜間逆流性食道炎などの要因を調整し、解析した。 ■親が乾性咳嗽を