私は九州のとある県で育った。 2人の弟がいて、今はそれぞれ別々に街に暮らしている。 ただ、私はこの2人のうち上の子の方が昔から少し苦手なのであった。 例えば、私が土日や放課後家で1人で本を読んでるのに対して、あの弟はとにかく家にいる時間が少なく門限をギリギリどころかぶち破って遊び呆ける。 常に友達に囲まれていて、県外の大学に進学しても帰省してくると友達との約束でスケジュールを埋め尽くし、朝帰りを繰り返す。 私が髪の毛振り乱して受験勉強して地元で1番の進学校に入学した2年後、地元の友達とそれなりに受験勉強までも「青春」に変えてそこそこの進学校に進学する。 クラス写真では常に真ん中で笑っていて、 腰パンの学ランで廊下の真ん中をサッカー部や野球部のエースたちと堂々と闊歩する。 極め付けは、小学校、中学校、高校、の仲のいい友達を一ヶ所に詰めて「俺の好きな人飲み会」なる正気を疑う狂った飲み会を企画し