運航廃止が決まった深夜の桜島フェリーに密着、船上で出合った残業の疲れと、恋と、夜の仕事と…「いつかはこうなると」変わる未来に利用者困惑 鹿児島市街地と桜島を結ぶ桜島フェリーは10月から、経営改善を目的に、深夜帯の8便(午前0時~3時半発)が廃止される。2月1日、全ての便に乗り、客室の乗客に話を聞いた。利用の少なさから「廃止は仕方ない」との受け止めが多かったが、仕事や私生活への影響から困惑する様子もあった。乗客の声を紹介する。 【午前0時、桜島港発。旅客3人、車両5台】 市街地の実家へ帰る鹿屋市の公務員女性(24)「鴨池・垂水フェリーの最終便は午後9時で、仕事後は間に合わない。赤字解消のため深夜便廃止は仕方ないと思うが、週末から月曜朝にかけては維持してもらえるとありがたい」 市街地の恋人宅へ向かうという鹿屋市の接客業女性(25)「午後10時に仕事を終え、急いで桜島港へ車を走らせた。毎週末、深