今週の社会新報(2月10日号)の「佐高信の視点」のタイトルは「原子力最中」。 一見意味不明で首を傾げそうだが、この「最中」は和菓子の「モナカ」である。 佐高信が選考委員を務める「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」の今年度の応募作品の中にあった三浦英之著「白い土地」(集英社)に出てくるそうだ。 お菓子のネーミングとしては、佐高信が書いている通り「強烈な名前」だが、著者の創作ではなく、実際に東電福島第一原発のある大熊町の佐藤菓子店で製造販売されていたおみやげ用の和菓子だ。 作品の中で由来について触れられている。 始まりは1971年ごろ。 1971年といえば福島第一原発1号機が営業運転を開始した年だ。 当時の福島第一原発の所長さんが店に来た時に「何か原発のおみやげになりそうなお菓子がないかい」って言われ、それから販売を始め、「つくるのが間に合わねぇぐらい」よく売れたそうだ。お客さんの多くは原