宝くじは、賞金は低額でも当たりやすくするか、確率は低くても賞金を高額にすると売れる。 日本では法律で、賞金総額は発売総額の50%以下、1等最高額は1口の250万倍(キャリーオーバーのある場合は500万倍)以下と定められている。米国のパワーボールで出た1等最高額20億4000万ドルは、1口2ドルの10億2000万倍。欧州のユーロミリオンズも1等上限が1口の1億倍に設定されているのに比べ、日本はずっとお行儀がいい。 そのためか、日本の宝くじは売り上げが低迷し、収益金が分配される地方自治体には痛手になっている。 ただ、遅れて誕生したスポーツ振興くじは2023年度に過去最高の売り上げを記録した。法律は別だが、賞金総額の割合や1等最高額などの規定は宝くじに準じている。スポーツくじは現在、勝敗などを予想しギャンブル的な「toto」「Winner」系と、当せん判定に試合結果こそ使うものの数字の組み合わせ