読書の秋、食欲の秋、そして芸術の秋。 先日、長野県の北アルプス山麓に出かける用事があり、久しぶりに安曇野ちひろ美術館を訪問してみた。そこには「トットちゃん公園」なるものが新たに併設されていて、これも含めて見応えがあったので、今日はこれを紹介してみる。 『安曇野ちひろ美術館』とは はじめに、安曇野ちひろ美術館について少し説明する。 ちひろ美術館とは、絵本画家・いわさきちひろの作品を中心としたさまざまな絵本作品を展示する美術館で、絵本美術館としては世界初であるといわれている。1977年に東京に本館ができた後、いわさきちひろに縁の深かった北安曇郡松川村に建てられたのが、安曇野ちひろ美術館である。 建物は北アルプス山麓の景観に溶け込むようにつくられていて、正面玄関側から見ると、屋根と向こう側の山と入れ子状に重なり合うデザインになっていると気づく。 そしていわさきちひろと言えば、なんといっても絵本の