第2回 全身の炎症を促進する歯周病、しっかり治療すれば糖尿病も改善 2022/2/22 柳本操=ライター 歯肉や、歯を支える歯槽骨が慢性的な炎症を起こし、最終的には歯が抜け落ちてしまう口の中の感染症、「歯周病」。近年、歯周病が認知症、糖尿病、動脈硬化や脳卒中などの全身の病気とも密接に関わることがわかってきた。いつまでも健康で長生きしたい、というときに決して見過ごしてはならない歯。その健康を改めて見つめ直す本特集の第2回は、国立長寿医療研究センター口腔疾患研究部部長の松下健二さんに、歯周病と認知症の最新研究を中心に、歯周病と全身の病気の関係について話を聞く。