建設現場などで、鳶職人がダボダボのズボンを履いているのを見かけたことがあると思います。これは「ニッカポッカ」と呼ばれる特徴的なズボンですが、みなさんはなぜ鳶職人がニッカポッカを履いているかご存じでしょうか。 今回は、ニッカポッカの歴史とともに足場鳶がニッカポッカを履く5つの理由をご紹介します。 ■ニッカポッカの歴史 ニッカポッカの愛称で親しまれていますが、英語では「Knickerbockers(ニッカーボッカーズ)」と表記されます。 ニッカポッカの歴史は古く、中世ヨーロッパで小さな子どもが履いていたブリーチズ(breeches)と呼ばれた、ゆったりとした半ズボンにまでさかのぼります。18世紀末にオランダ人が移民としてアメリカに渡った頃に、ブリーチズもアメリカに伝わり大量生産されるようになりました。オランダ人移民とその子孫のことをニッカーボッカーと呼んでいたため、彼らが履いていたブリーチズを