亀田総合病院、呼吸器内科でも、昨年度(2014年度)よりネーザルハイフローを導入しました。当科では、特に間質性肺炎などのI型呼吸不全患者で用いることが多いです。 例えば、重症の間質性肺炎でリザーバーマスク8L-10L/minの酸素投与が必要な患者では食事摂取が困難でしたが、ネーザルハイフローを用いれば、高流量の高濃度酸素を経鼻で投与できるため、食事摂取が可能です。 以下は当院で使用しているNasal High Flow™ (Fisher & Paykel Healthcare. Inc.)に基づいた内容を書かせて頂きます。 *鼻カニュラはOptiflow™ (Fisher & Paykel Healthcare. Inc.)を使用。 概念 高流量(30-60L/分)で高濃度酸素投与が可能な鼻カニュラである。近年、本邦においても臨床で広く使われるようになった。 高流量だが加湿が十分になされて