近年になり「線状降水帯」という言葉を耳にする機会が増えています。 この線状降水帯について 「なぜ、最近増えたの?」 「メカニズムや特徴は?」 「予測することはできるの?」 などと思っている方も多いのではないでしょうか。 次々と発生する積乱雲が列をなし、線状に伸びた地域に大雨を降らせる線状降水帯は、2014年の広島県での集中豪雨から注目されるようになりました。 ただし、以前から集中豪雨の多くで線状の降水域が存在していることが、研究により明らかになっています。 この記事では、線状降水帯の定義や特徴、メカニズム、および予測システム研究の現状について詳しく解説していきます。 線状降水帯とは? 線状降水帯とは、次々と発生する積乱雲が列をなし、同じ場所を通過または停滞することで、線状に伸びた地域に大雨を降らせるものです。 気象庁では線状降水帯を次のように定義しています。 線状降水帯とは 「次々と発生す