様々なジャンルの表現を支える「仕掛人」をゲストとして招き、東京カルチャーシーンの魅力と問題点を探る連続対談『東京の仕掛人たち』の第5回。ゲストは、アートや音楽などジャンルを横断するイベントを展開する2つのスペース、西麻布のSuperDeluxeと原宿のVACANTの運営者たち。初顔合わせとなった2人に、それぞれの場所での取り組みと東京カルチャーをさらに盛り上げる秘策について語ってもらった。 東京にないものは自分たちで作る 小崎:SuperDeluxeは、東京のオルタナティブスペースの中で老舗と言ってもいいくらいですね。その成り立ちを聞く前に、マイクさんはどうして日本で暮らすことになったのですか。 マイク:映像制作を勉強するため南カリフォルニア大学に入学したのですが、ハリウッド映画の登竜門みたいな場所だと知らなくて。実験映画を作りたかったのに間違えた(笑)。日本映画が好きで、立派な大学図書館