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泣かず苦しまずの検索結果1 - 2 件 / 2件

  • 10歳がすべて企画した「青春18きっぷ」の旅 2023夏|yuu♪

    天気にも恵まれ、海あり、山あり、トラブルあり、息子の鉄道愛溢れる素敵な旅だった。 一番に思い出されるのは、「次は本数が少ないから逃せない」「次は長距離だからBoxシートに座りたい」という理由で、階段前に一番近いであろうドアの横でずっと立って揺られていた息子の姿だ。 10歳、闘志あふれるいい顔で立っていた。 初めての「水上(みなかみ)ダッシュ」に備えて… えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン の車窓♪ 1、旅のきっかけ 青春18きっぷ、私は人生で一度も使ったことがなく、18歳を超えた大人も使えることを昨年まで知らなかった。 きっかけは息子。 学校に疲弊し、自己否定に陥り、学校どころか外出も出来なくなり、生きる気力を失くしてしまっていた息子は、ゲームとYouTube視聴の日々を送っていた。 鉄道好きな息子は、鉄道系YouTuber、旅系YouTuberの動画に没頭することで、少しずつ不安から

      10歳がすべて企画した「青春18きっぷ」の旅 2023夏|yuu♪
    • (2023年完)TOKIの世界譚④サヨ編

      ごぼうかえる うつつとも夢とも知らず 常ににやついている狂気に染まる男、望月凍夜(とうや)が幼い少年を殴り付ける。 「お父様っ! 待って……」 少年は最後まで言う前に腹を蹴られうずくまり、何かを吐いた。 「こうすると吐くのか。では、こうすると?」 「ぎゃあっ!」 少年は悲鳴を上げた。 凍夜は少年の腕を捻り上げ、泣き叫ぶ少年の反応を楽しんでいる。 「水を飲ませて腹を蹴ってみよう。どうやれば人は死ぬか? 拷問は殺さないようにするのが難しいんだな。ふむ」 少年はわずか五歳だった。 涙を流しながらわけのわからない痛みに耐える。 なぜ、自分はこんなひどい目にあっているのか、理解もできない。 少年は悲鳴を上げ続ける。 誰も助けに来ない。 これが当たり前だと思っていた。 自分の身は自分で守らなければ。 やがて少年は損傷を最小限に抑える受け身を覚え、致命傷を避ける技を身につける。 少年は生き残った。 体に

        (2023年完)TOKIの世界譚④サヨ編
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