容量限界のため別ブログ「地理総合」に続く。https://blog.goo.ne.jp/morinoizumi777 米作農家の米の流通経路の例(1950~60年) (1) 政府米として供出 食糧管理法による政府買上米であり、政府から供出量が割当られた。実際業務は地元農業協同組合が代行した。政府による供出割当制は、1960年に農家の事前売渡制に変更された。豊作が続いて米が余った。農家は余剰米も政府に、政府買入米として全量買上させた。味の悪い米、前年産の古米、冠婚葬祭で近隣が持ち寄った米が含まれると、味が悪かった。 (2) 自家用米 農家の家族用米。家族で食用として消費する米は、農家が大量に保管した。農家は、新米を正月以外には食べず、新米を貴重な財産として保管し、翌年以降に消費したり、高値で売ったりした。 (3) 決済手段としての米 自家用米として保管している新米を、魚行商・衣類行商・職人へ