衆議院の解散から1週間以上が経ち、早いもので衆議院選挙の投票まであと32日となった。それ以上に思い出すべきは、一昨年の参院選であって、今日7月29日で丸2年に当たる。あの参院選は、4年前の「郵政総選挙」でいったん示された民意を有権者が撤回したことを意味するものだったが、安倍、福田、麻生と続いた首相たちはどうしても解散に踏み切ることができず、任期満了ぎりぎりになってようやく麻生首相が「追い込まれ解散」をしたのである。 4年前は、解散直後に当時の首相・コイズミが「刺客作戦」を打ち出し、国民はこれに熱狂した。衆議院は月曜日の8月8日に解散されたが、最初の日曜日だった14日には、刺客を送り込まれることになった亀井静香と平沼赳夫がテレビに出演し、2人とも自民党に未練たっぷりのあたふたした反応を示していて、これを見た私は「ああ、選挙は自民党が勝つな」と観念した。亀井は気を取り直して3日後に結成された国